宇宙心理学入門講座 第5回
スターウォーズの舞台 オリオン
概要と内容
陰(ネガティブ)と陽(ポジティブ)の二極が向き合うと、それらは自然に引き寄せられますが、陰と陽を無理やり融合させようとすると、その場には大きな摩擦が生じます。このような摩擦のエネルギーは、火花を散らし、異常な事態や非常な苦痛も伴います。
元々、ベガとシリウスで起きた両極の争いは、場をオリオンに移し、新たな種族間の争いに発展しました。オリオンにおける争いは、幾世代も続き、争い合う当事者も何のための戦いなのか、分からなくなっていました。それでも、戦いは続きました。オリオン人たちは、極端に恐怖に侵された種族で、自分たちと異質な存在に対して、ことごとく敵対しました。一方で、ポジティブ指向の集団は、「他者への奉仕」に終始していました。「支配を欲する人々」と「自己犠牲を全くいとわない人々」との間で、とても興味深い葛藤のドラマが演じられました。オリオン文明では、高度なテクノロジーが発展しました。オリオン文明は、何千年間も繁栄しました。
オリオンの歴史は、3つの時代に分類することができます。まず、最初の時代に分離、二極化が始まり、オリオン文明の構図が形成されました。指導者たちは、非常に支配的な帝国を作り始め、この支配が人々のためになっていると思い込んでいました。帝国は、社会のあらゆるレベルで人々をコントロールするようになりました。何世代もの間、人々は自分たちが支配されていることに、あまり気付いていませんでした。しかし、やがて支配者たちは、更に多くの権力を求めるようになり、文化構造を超えて、人権までをもコントロールするようになりました。人々の思想や宗教、自己表現まで支配しようとしたのです。このようにして、支配者たちは、「オリオンの綱」と呼ばれるものを作りました。これは、オリオンの全文明を包み込む綱状のエネルギー体です。オリオン人は、亡くなった後、何度も転生を繰り返し、閉鎖的な輪廻転生のサイクルの中で、闘争を繰り返すことになります。これが、オリオン文明の第1期です。
第2期では、抑圧されていた人々が目覚め、それが臨界点に達し、同志を集め、帝国政府に対抗するための秘密組織を結成しました。この抵抗勢力の組織は、「ブラック・リーグ」と呼ばれています。ブラック・リーグの神官たちは、惑星の奥深くに有る電磁波シールドに覆われた洞窟に身を隠し、人々を帝国政府から開放する活動を続けました。この第2期の歴史は、映画「スターウォーズ」の3部作(トリロジー)の物語として、私達は古い記憶として、潜在的に意識しています。多くの人々が、帝国政府を転覆させたいと思いからブラック・リーグの側に付きました。このブラック・リーグは、スターウォーズで言うところのジェダイに当たります。武器を持たない民衆たちは、強大な帝国政府に立ち向かうために、武器ではなく、スピリチュアルなパワーを高めました。このパワーは、スターウォーズで言うところのフォースと言うことになります。この頃、神官たちはオリオン星系外の種族と交信できるように、オリオンの綱に穴を開けようと試みました。そうして、このオリオンの綱に穴が開き、地球という惑星の話を聞きました。彼らは、この地球に逃げることができれば、自由に暮らせると信じていました。彼らは、スピリチュアルなパワーを益々高めていき、ある人々は死んで、オリオンの綱を潜り抜けて、地球の輪廻転生のサイクルに入っていきました。
そして、オリオンの歴史は第3期に入っていきます。第3期は、「超越の時代」と呼ばれています。ブラック・リーグの神官たちが率いるグループは、何世代にも渡り、スピリチュアルなパワーを高め、ついには、集合エネルギーも高まり、オリオンの綱に穴を開けることができました。そして、高次元の種族から意識の波動がきました。この意識の波動は、「あなた方のために奉仕しましょう」というアルクトゥルスからのメッセージでした。神官たちは、スピリチュアルなパワーの最も強い男女を見付け、聖なる方法で、アルクトゥルスのエネルギーを宿した子供が生まれました。この子供は悟りを持ち、いわゆるキリストや仏陀のような存在でした。生まれた子供は、10代になるまで守られて育ちました。この子供が青年になった頃、人々の中に入っていき、教えを説くのではなく、存在そのものを通して、急速な統合と癒やしを促していきました。このとき、オリオン文明は、「超越の時代」を迎えました。