宇宙心理学入門講座 第4回
最初の入植地 シリウス
概要と内容
琴座のホワイトホールを通過した「創造の礎」が、更に分裂して誕生した意識たちが、最初に探索を試みた領域の一つがシリウスです。このシリウスの星系は、3つの恒星から成り、この3つの恒星が陰と陽の両極と、その統合を意味する三角形を象徴としています。つまり、シリウスは両極の融合による再統合を目指す、銀河系宇宙一族の根源的な願いを象徴としています。
分裂の後、非物質的な状態に留まることを選択した意識たちの多くがシリウスに集まりました。これらの意識は、後のシリウス文明の下地を築く役割を果たすことになります。特に、遺伝子工学とエーテルのレベルにおけるエネルギー操作の先駆者となりました。肉体を持たないシリウス人たちは、エネルギーを物質に変化する作業により、物質的な生命体が生存可能な三次元レベルの世界を想像し始めました。同時に、非物質的な状態に留まることができる複数の波動的な領域も創造しました。これらのシリウス人たちは、後に「シリウスの長老たち」として知られるようになります。
琴座とベガが争っていた時代、双方を代表する者たちが、シリウスでの両文明の統合を目指して入植を開始しました。シリウスに移住したベガ人たちは、三次元の現実レベルにおいて、肉体化することを選択しました。新しい肉体に転生したベガ人たちは、ベガ出身であることを忘れていきました。そして、彼らは夢を見ることもなく、瞑想にも浸らず、創造的な活動もせずに、ひたすら他を支配するためのシステムを温存することに終始しました。こうして、彼らは物質世界において、支配欲の追求に突き動かされた文明を形成していきました。このようなネガティブ指向の文明が発展しつつあった時、琴座から、ある意識集団がシリウスにやってきました。この琴座人たちの意識は、他者への奉仕を指向し、特に肉体的な苦痛を癒すことに関心を持っていましたが、自らは肉体を持たないことを選択しました。自分の霊性を否定するネガティブ指向のベガ系シリウス人と、肉体の苦痛を癒すことを使命とするポジティブ指向の琴座系シリウス人との間に大きな緊張関係が生じ、それがシリウス系全体に、更には、その外部の領域にまで影響を及ぼすようになりました。遂には、両者の間で長い戦いの歴史が始まりました。この両者間の確執は、シリウス系の意識全体にとって大きな災となりました。この紛争を解決するため、「シリウスの長老たち」が介入し、解決の場を探し求め、電磁的特性のあるオリオン座の領域を見出しました。シリウス(大犬)の星が、オリオン(猟師)の星の行先を導いたという神話の起源はここにあります。
琴座系シリウス人たちは、感情を癒やすことを使命とするアルクトゥルスのエネルギーと互いに強調することになりました。こうして、シリウスとアルクトゥルスとが結びついた一種の複合エネルギー体系が形成されました。この癒やしのエネルギー体系は、銀河系宇宙一族に属す、物質的なレベルにある惑星のほぼ全域に影響を与えており、肉体および精神、霊に対する総合的な癒やしのエネルギーを投射しています。
数としては少ないですが、琴座系シリウス人たちの中には、物質的な世界への転生を選択する一団もありました。しかし、これらの琴座系シリウス人が選んだ肉体は、人間型生命体ではなく、自己の本質をより良く表現できる鯨類を選びました。イルカやクジラは、二極化された物質的な世界におけるシリウスのエネルギーの化身です。「シリウス」という名は、「ひときわ輝くもの」、または「焼き焦がすもの」を意味し、「ナイルの星」とも呼ばれてきました。地球から見える星々の中で、最も明るく輝き、地球から二番目に近い星でもあることから、地球上の多くの古代文明が、シリウスのエネルギーを重要視してきました。その筆頭格にエジプト文明があります。シリウスの意識たちは、古代エジプト王朝期においては、自らの波動を変えて、古代エジプトの神々(イシス、オシリス、アヌビスなど)に化身して出現しました。他方で、古代マヤ文明もシリウス人たちと独自の関係を築き上げていました。シリウス人たちは、古代マヤ人に高度な医療技術や天文学の知識を提供しました。古代シュメール王朝もまた、シリウス人たちが関与していたということが明らかになってきます。