宇宙心理学入門講座 第3回
琴座文明の誕生 人間型生命体の発祥の地
概要と内容
「創造の礎たち」は、さらなる分裂を進めるため、次の行動に着手しました。まず、彼らが行ったのは、琴座全体に人間型生命体を分散する計画を立てることでした。意識体が新和作用によって、やがては惑星規模の文明の形成へと自然に発展することを、「創造の礎たち」は感知していました。
新たに誕生する人間型生命体の揺籃の地として、複数の惑星が琴座の中から選ばれました。これらの惑星において、霊長類が自然発生した段階で、「創造の礎たち」は、霊長類のDNA構造の内部に、プラズマ・エネルギーによって、種付け作業を開始しました。この作業は、霊長類が三次元の意識体の媒体として、ふさわしい遺伝子を持つようになるまで何世代にも渡って続けられました。こうして、複数の惑星において、高度な人間型生命体が生まれるための下地が作られて行きました。
複数の惑星において、肉体に宿るべき意識を作るために、「創造の礎たち」は、更に自己分裂を行いました。こうして生まれた個々の意識たちは、それぞれの周波数に合った惑星へと引き寄せられて行きました。やがて時は流れ、個人や集団のレベルでの交流が盛んになっていきました。この時点では、ネガティブ指向、あるいはポジティブ指向へと分裂した集団が多数発生するようになっていました。他方で、様々なレベルの統合状態を達成する集団も出現しました。
それぞれの惑星文明が進化して、宇宙旅行の技術を持つようになると、今度は近隣惑星間の交流が始まりました。これにより、文化交流や新思想が誕生しました。惑星間の文化交流の活性化により、琴座の惑星文明は技術、思想、社会面で急速な発展を遂げ、この段階で、先に述べた二極の力学が徐々に現れるようになりました。
それぞれの極の中でも、二極化現象が発生しました。すなわち、それぞれの極の中で、果てしなく続く陰と陽の分裂が起こるようになったのです。これにより、女性原理が自己の内なる男性原理を表出し、他方も同じように、男性原理が内なる女性原理を表出する現象が起きました。こうした爆発的な二極分裂は、それまで繁栄していた惑星文明を侵食し始めました。
琴座文明と対置される存在として、最初に発達したのがベガ文明でした。ベガ人は独自の思想と霊性を形成し、琴座にある他の文明から自らを切り離すようになっていきました。彼らは、琴座の陰極を体現していました。琴座文明そのものは、他の文明の母体となったことから、陽極とみなすことができます。すなわち、陽極にある琴座文明は拡大指向を持ち、陰極のベガ文明は縮小指向を持っていました。時が経つにつれ、琴座人とベガ人の間で葛藤が高まっていきました。両種族とも統合には向かわず、両極間の対立を助長する方向に流れていきました。
やがて、琴座に3番目の文明が生まれました。陰と陽の統合を目指したこの惑星は、エイペックス(三角形の頂点)と呼ばれていました。この惑星では、後々に極めて複雑なドラマが展開されることになります。エイペックスは、琴座とベガの両方の特徴を取り入れた文明を持ち、人種的には混血種でした。多種多様な人々が住んでいました。