宇宙心理学入門講座 第1回
次元の誕生
概要と内容
あらゆる意識とエネルギーは、元々「大いなる全て」の一部でした。この「大いなる全て」は、それを構成する「意識」を自覚していたが、これは、私達のような個別意識が持つ自覚とは多少異なるものでした。地球の現在の発展段階においては、まず最初に自己が認識され、次に社会、そして、「神」と呼ばれる「大いなる全て」について、人が思いを馳せるのは最後の最後になります。
「大いなる源」からの分離が起こる以前、「大いなる全て」は、異なる次元に属す統合した状態にありました。「大いなる全て」の一部に、分裂して、一時的に統合の状態を忘れたらどうなるか、という思いが生じました。この思念は次第に広がり、強力な力を持つようになりました。この思念が、分裂を生み出す原動力となりました。分裂が始まると、忘却という幻影を生み出しました。宇宙の創造と呼ばれる現象は、この分裂による次元の誕生のことなのです。
さて、様々な次元は、いったいどのようにしてできたのでしょうか。琴座の時空間には、いわゆるホワイトホールというのがあります。大いなる全ての一部が、この琴座のホワイトホールを通過することによって、あたかも光がプリズムを通って、七色の光に分裂するように、その意識も7つの周波数帯域に分裂しました。生まれた個々の意識は、それぞれの次元で自覚を持つ存在となりました。一次元とは、点の意識で、最も基本的な次元です。この次元で、原子や分子の創造が起こります。このレベルでの代表的なものは、鉱物や水といったものです。人間もまた、この次元を自己の内に持ちます。人間の場合、遺伝子情報も、この次元に相当します。
二次元とは、線の意識で、生物的な存在で、集団や種としての意識の発展段階になります。このレベルの意識には自我がありません。動植物のほとんどが、このレベルに存在しています。
三次元とは、立体的な意識で、自我の存在、集団意識の喪失があります。個別の意識が形成され、現在の意識を保ちつつ、過去や未来について思考することができる能力を持っています。これは、現在の地球人類が存在するレベルです。また、鯨類や霊長類も三次元に生きています。五感(前五識)を体験でき、自覚的意識(第六識)をもつことができるレベルです。
四次元とは、立体的な意識を保ちつつ、超意識に目覚めます。自我を保持しつつ、集団の意識も保持することができます。密度が上がると、時間軸の過去、現在、未来に対する認識が流動的になります。同時に異次元に存在する現実と交流する能力が増します。肉体が意識の媒体として使われる最後のレベルであることから、多くの宇宙人の文明が、長期間ここに留まることを選択しています。末那識という潜在意識に目覚めるレベルです。
五次元とは、集団意識として自己の認識をするレベルです。直線的な時間から開放されます。知覚力のある意識は、内面の叡智に目覚めます。叡智に目覚めた意識は、低次元の意識たちと、これを分かち合いたいと願い、その多くが指導霊になることを選択します。非物資的な経験が生じる最初のレベルで、意識の家族(ハイヤーセルフまたはオーバーソウル)と融合します。阿頼耶識という根源的識知に目覚めるレベルです。
六次元とは、次元そのものとしての意識のレベルです。このレベルでは、キリストや釈尊の意識波動の特性を示すため、キリスト意識と呼ばれています。完全な記憶が甦るレベルで、各存在は自己のためでなく、全体のために責任を果たすようになります。自己と全体の成長の過程が、完全に一体となるレベルです。阿摩羅識という第九識で、清浄的識知に目覚めるレベルです。
七次元とは、多次元的な経験の認識のレベルです。集合エネルギー体系としてのアイデンティティを持ちます。完全なる一体性と統合の次元です。このレベルの意識は、互いに融合しあい、集合意識体となります。集合意識体は、他の次元にいる存在に対して、統合を促す自然な流れを提供します。乾栗陀耶(ケンリツダヤ)識という第十識で、宇宙的識知または真理的識知に目覚めるレベルです。大いなる叡智によって満たされるレベルです。